2017/10/13
大学入試センター試験に代えて2020年度に始まる「大学入学共通テスト」の英語に関し、国立大学協会が、従来型のマークシート試験と英検などの民間試験の両方を全国立大82校の受験生に課す方針を決めたことが10月13日、分かった。これを報じた時事通信によれば、国大協は11月に広島市で開く総会にはかり、正式決定する見通し。
文科省が7月に策定した新共通テストの実施方針によると、英語は「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測るため、民間試験を活用する。ただ、2023年度まではセンターが作成する、「読む・聞く」を試すマーク式の試験も継続し、民間試験と併存させる。新共通テストを利用する各大学はいずれか、あるいは両方を活用できる。これに対し、国大協が12日に開いた理事会では、「大学ごとにテスト形式が異なると、受験生の出願先の変更が難しくなり、混乱する」などの意見が出た。国大協が9~10月、全82校を対象に実施したアンケートで、マーク式と民間試験の両方を課す案に賛成する意見が多かったこともあり、理事会は全国立大で足並みをそろえる方針を決めた。